千休

商品パッケージ・商品ロゴ
コンセプトワーク・アートディレクション・デザイン・イラスト

“日常に抹茶を取り入れることで感謝の時間をつくりだす” をコンセプトに、本格的な宇治抹茶のみを使用し、ラテや焼き菓子など様々な商品を展開する宇治抹茶スイーツ専門ブランド「千休 -Senkyu-」。従来の抹茶製品は良質なものほど高級感や重厚感を重視したデザインが多く、抹茶に関心の薄い層にとってはやや敷居の高い存在となっていました。千休様は、女性でも気兼ねなく購入できるコスメのような可愛らしいデザインでの商品展開を意識されており、新商品のパッケージデザイン、ロゴデザインから既存商品のパッケージリニューアルまで、今後のブランディングに大きく関わるデザインの制作をいたしました。

【あさゆう/はなえみ】
宇治抹茶を使用した粉末飲料の抹茶ラテ「あさゆう」と、抹茶カプチーノ「はなえみ」の商品パッケージデザインをリニューアルしました。レトロでクラシカルな品のある印象を与えるデザインで、パッケージ中央の商品ロゴにはふたつの意味合いを込めています。
ひとつは、「柱時計型」のロゴフレームです。ブランドテーマである“心に晴れのいっぷく”を千休の抹茶を味わう平和な時間(ひととき)とし、柱時計のモチーフをデザインに落とし込みました。もうひとつは、フレームの下部にあしらわれた「籠目紋様」です。茶葉を摘むために使用される「茶摘み籠」を表す模様として用いていますが、同時に茶葉からこだわる千休の“抹茶への真摯な姿勢”も表現しています。
カラーリングは、春のあたたかさを感じる優しい色合いでありながらも、ECサイトで商品画像を見た際に弱い印象にならないよう慎重に選定を行いました。リニューアル後のデザインが発売されるとすぐに多くの方からSNSで写真を投稿されるなど、大変ご好評をいただいたパッケージデザインとなりました。

【たまゆら】
米粉を使用した抹茶フィナンシェ「たまゆら」の個包装パッケージデザインを制作しました。上品な文字組みと規則的に並べられたフィナンシェ型の模様の中に、ひとつだけ米粒型のシルバーがきらりと光るデザインに。遊び心がアクセントとなり、和の雰囲気と可愛らしさが調和するパッケージデザインに仕上げました。

【3種の抹茶クッキー 詰め合わせ缶】
3種類の抹茶クッキーを詰めあわせたクッキー缶のパッケージを、デザインの仕様からご提案し制作しました。
ブランドカラーを用いた鮮やかな包装紙で缶を包み、その上からシックな帯を掛けることで、華やかでメリハリのある上品なパッケージにデザインしています。豪華な仕様にしたいとのご要望から、上記の仕様でご決定いただきましたが、包む工程で缶をひっくり返してしまうと中の繊細なクッキーが割れてしまうという課題点が出てきたため、最終的に包装紙の包み方からご提案することになりました。
柄のデザインはクッキーや茶葉、茶筅などのシルエットを柔らかな曲線のグラフィックに落とし込んだ総柄となっており、包んだ際にできる折り込み部分の絵柄も自然に重なるよう、細部まで美しく見せるための調整を重ねて仕上げています。

【宇治抹茶 スノーボールクッキー缶】
詰め合わせ3種のうちの1種「抹茶スノーボールクッキー」のみを詰めたパッケージでは、「3種の抹茶クッキー 詰め合わせ缶」とは異なる缶の形状や仕様となりましたが、展開のしやすさを考慮し制作することで、統一感のあるデザインに仕上がりました。

【抹茶大福】
抹茶大福の小分けパッケージに貼る商品のラベルシールのデザインを制作しました。抹茶餡を真っ白な求肥で包んだ商品となっているため、パッケージを開封する前の段階でも「抹茶感」が伝わるよう、グリーンをメインに配色した柄をあしらっています。
ラベルシールの形状はオリジナルの抜き型を採用することで、小さなデザインスペースの中でしっかりとブランドの世界観を表現しました。また、同ブランドでは定番となった「千休柄」を使用することで、ブランド全体の統一感を持たせたデザインとなっています。

【ほんのしるし】
「あさゆう・はなえみ」と同様のドリンクシリーズである「ほんのしるし」の抹茶缶をデザインしました。先の2商品からのデザイン展開を意識し、ブランド全体の統一を図りました。正面からパッケージを見た際のバランスを考慮しつつ、サイドに英字のあしらいと訴求文言をクラシカルな書体で配置し、デザインによって可愛らしさと高級感がマッチするよう仕上げました。

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