ものづくりへの想いを、さらに。
リブランディングで強まったブランドへの愛着や自信。
ー 株式会社ペネロープ 様
30周年を迎える株式会社ペネロープ様。
帆布などオリジナルの国産素材を使用したバッグブランドにはじまり、ウェアブランドも展開。中目黒でショップと併設したアトリエ兼オフィスを構え、デザイナーご自身もミシンを踏み、既製品とは一線を画したものづくりを追求されてきた稀有なアパレル企業です。
そんな株式会社ペネロープ様とご縁があり、ウェアブランド「BIQUI」のロゴ改定、ショップカードなどのアイテム制作をドットゼロが担当。対話を重ねるうちにブランディングへと発展していった経緯や、プロジェクト中に生まれた想いや気づきについて伺いました。
ご依頼の経緯
ブランディングへの丁寧な姿勢に感銘を受けて。
情熱のある方々ばかりで、アイデアがふくらんでいきました。 ー 唐澤様
今回、ドットゼロに依頼された経緯について教えていただけますか?
唐澤様
会社が今年30周年を迎えるにあたり、あまり意識してこなかったブランディングについてきちんと見直したいと思っていました。それまでは、正直、長く続けることでブランドイメージがついてくるという考えもあり、重視してこなかったのです。小規模な会社のため、ブランドに関わる制作物はできるだけ社内や知人に依頼し予算をかけずに作ってきましたが統一感に欠けるといった印象も拭えず……。
ですが、どこからどう手をつけていいか分からずにいました。そんななか、ご縁があってドットゼロのディレクターさんと出会い、ホームページを拝見したところ、ブランディングについて丁寧に書かれていたことに感銘を受けました。ブランディングについて初めて深く理解できたんです。それで、早速、渡邉に相談しました。
渡邉様
ドットゼロさんのホームページを見せにきた唐澤から、ときめいている印象を受けまして(笑)。すぐにドットゼロさんにお問い合わせメールを送りました。
当時、私の方ではECサイトのリニューアルを検討しており、その分野専門の制作会社を探しつつ色々とお話を伺っていました。当初は、「古くて見づらくなった旧ECサイトをいまどきの直感的なサイトにしたい/自分達で更新できる仕様にしたい」という、今思えば「外側だけ」な考えだったように思います。
「ブランドの世界観」を“もうあるもの”とあたりまえに思っていましたが、それを「伝える」「見せる」部分を全然熟考できていなかったなあ、お客様にお伝えできていなかったなあと思います。
ディレクターさんからすぐにお返事をいただき、まずはショップで打ち合わせをしました。そこで「ドットゼロさんなら絶対に感性が合うし、ぜひお願いしたいね」ということになり、ウェアブランドのロゴや販促物をふくめたリブランディングをお願いすることになりました。
ありがとうございます。
当初はご関心のなかったブランディングをドットゼロに任せようと思ってくださった決め手はなんだったのでしょうか。
唐澤様
打ち合わせでこちらの想いを引き出すのがとてもお上手なので、私達も心がオープンになり、いろいろと気兼ねなくお話しできました。それに対して、きちんとお考えをくださり、「良いと思うもの」の価値観が私達と同じ方々なんだなと安心しました。そして、皆さんとても情熱のある方ばかりで、話すうちにアイデアがふくらんでいき、私自身も忘れていたものを取り戻したような気持ちになれたんです。
渡邉様
最初のメールでのやり取りの時点でも、丁寧なご対応だな、リズムが合うなと感じました。1回目の打ち合わせでは事前にくださったヒアリングシートをもとに、こちらの好きな音楽や本といったことまで聞いてくださったので、ブランドが生まれた背景にもしっかりご理解いただけました。「対会社」ではなく「対個人」として向き合ってくださっていると感じましたね。
ご提案内容へのご感想
丁寧なヒアリングの上、ブランドの芯まで理解されたデザイン。
とても新鮮で刺激になりました。ー 渡邉様
実際に、ドットゼロからのご提案内容はいかがでしたか?
唐澤様
想像以上にたくさんご提案いただき、びっくりしました。しかも、それぞれの案に最初の打ち合わせから汲み取られたことも書いてくださり、意味の深い素敵なデザインばかりで、ひとつに絞るのにかなり悩みました。
私自身もプロダクトというデザインに関わってきましたが、こうして作られていくアイデアや情熱をあらためて知らされ、とても勉強になりました。具体化された今回のデザインが、私達それぞれにブランドへの意識や自信を持たせてくれたと感じています。
渡邉様
デザインはどれも、丁寧にヒアリングをしていただいた上で、ブランドの芯の部分までしっかり一度噛み砕いていただいた後、そこにドットゼロさんのセンスとエッセンスが加わったものばかり。初校から完成まで拝見するたびにワクワクしましたし、自分達だけでは全く思いつかなかったアイデアがとても新鮮で刺激になりました。チームの皆様が「興味を持って向き合っていただいている」ことがしっかり伝わってくるのも心強く、とてもうれしかったです。
唐澤様
うちの商品って一見普通だけど、素材とか形、使い方とか、こだわって作ってまして、それをわかってくださるお客様がファンになってくださるのですが、今回まさにそんなブランドらしさを理解して、ロゴにしてくださりました。シンプルだけど細部までこだわりを追求したロゴです。他社の方なのに瞬時にそれを汲み取ってくださるなんて、本当にすごいと思いましたね。
そして自分達が日々ブランド運営のなかで「信じてきたこと」が合っていたのだと、ご提案されたデザインから自信をもらいました。
ご提案をご覧になってから、ブランディングへの意識の変化もあったのでしょうか。
唐澤様
そうですね、いざ作っていただいたものを商品と合わせてみたら「やっぱりブランディングって大切だったんだ」と。商品だけでなくネームタグやショップカードなどの販促物もお客様へのメッセージだと気づきました。
渡邉様
お客様だけでなく、スタッフにもブランドのファンになってもらうために必要だったと思いました。ブランドらしさの基盤ができたことで、感覚が具現化され、社内でも言葉で伝えやすくなりましたね。
それに、私自身がブランディングを通じて、今一番この仕事を楽しいと思えるようになりました。自分もブランドを生み出す一員になっていく実感や愛が生まれています。
唐澤様
スタッフも同じ方向を見てモチベーションを上げていくために大事でしたね。ロゴができたおかげで、私もブランドを続けていく覚悟が強まりました。
デザイン会社に依頼されるのは初めてとのことですが、制作フローやコミュニケーション面ではいかがでしたか?
渡邉様
スケジュールの進行は常時スムーズで、バッファもしっかり持たせてくださっていたので、こちらが少し悩んで遅れたりしても予定通り進行することができました。また、ご提出いただく資料のクオリティ・デザイン・期日・次の予定の共有など、いずれも本当にきちんとされていてとても助かりました。
唐澤様
対面でもオンラインでも打ち合わせをしましたが、頻度や距離感もちょうどよかったです。想いは熱いけれど、スマートにエスコートしてくださる感じでしたね。
短い期間のなかでも信頼感が生まれ、打ち合わせの後にはいつも爽やかな気分になりました。チームそれぞれの方の人間性がすばらしいです!
渡邉様
「これ、きちんと伝わっているのかな?」とやり取りのなかで不安を感じることが一切なかったですね。修正の指示の戻しも弊社はけっこう細かな部分があったかと思うのですが、手を広げて毎回しっかり汲み取っていただいているのが伝わるので、こちらも良い意味で遠慮なくお伝えすることができました。お忙しいなかでも、丁寧に熱く、ボールをバシンと打ち返してくださる姿勢、すばらしいと思いました!
リブランディング後の変化
ブランドに統一感が出たことで、
胸を張って商品をお勧めしやすくなりました。ー 唐澤様
できあがったロゴやカードを使われていかがでしたか?
唐澤様
ロゴについては、価格帯に合った高見えするデザインとなり、これからますます高騰する素材や工賃を、お客様が納得し、信頼いただける製品として出せるものになったと感じています。「BIQUI」はハードな素材の服も多いのですが、そういった素材にも負けない、より商品が引き締まるネームタグができました。
ショップカードは、1点ずつ商品写真も入れてシリーズ展開するという画期的なご提案のおかげで、カタログ的機能が生まれました。お客様も「種別で集めたい!」と持っていかれたり、捨てずに大切に保管してくださったり。発送の際にどれを入れようかと社内でも楽しみながら選んでいます。
渡邉様
財布にも入るサイズにしていただいたこともよかったですね。持ち運びやすく、プライベートでも人に渡したくなっちゃう。「こんなのをつくってます」って。そこでコミュニケーションも生まれるんですよね。
プロジェクト後に、冒頭でお話ししたECサイトのリニューアル作業に突入したのですが、ドットゼロさんとのリブランディング過程があったからこそ、「ブランドの世界観をECサイトにしっかり落とし込んだ上で見せる」ということを深く考えることができました。たぶん今回の取り組みがなかったら全然違うサイトになっていたんじゃないかな、と思います。長年ブランドに携わっていますが、あらためて仕事に愛着が湧き、そして自信にもつながっています。
唐澤様
SNSや店内でのお客さまの服へのご反応も良くなったし、私達としても胸を張って商品をお勧めしやすくなりました。バッグブランドとの統一感、商品へのこだわりや想いとの統一感が出たからだと思います。メルマガを見て「服も見にいきたい」と言ってくださる方もいらっしゃって、ロゴを変えたことによる反響を感じました。
ドットゼロとの関係性
これっきりではなく、普段から相談に乗っていただきたいです。ー 渡邉様
「たくましい味方」ができたという思いです。ー 唐澤様
ご提案を通じ、ドットゼロは御社にとってどのような存在になれたでしょうか。
渡邉様
「一緒にワクワクしながらちょうどいい温度感、品性で物事を共有できる素敵なチーム」。真摯で誠実、でも沸々と熱いものを持っていらっしゃり、それがきちんと仕事にも反映されていると感じました。プロジェクトを進めるのが本当に楽しかったです。
唐澤様
一緒に物を作るという行為は個人の信頼関係が全てだと思います。私達のような小さな会社の仕事でもデザインに対して真摯に向き合い良い物を作るという情熱を感じました。依頼して本当に良かったと思っています。今後、ブランドの冊子などもお願いできたら良いな、と思っています。
渡邉様
これっきりではなく、月一でミーティングしたいくらい、いろいろ話したくなっちゃう。議題がなくても普段からお茶したりしながら相談に乗っていただきたいです。私達も、ドットゼロさんのファンになっちゃいました。
唐澤様
ブランドって変えていかなきゃいけないことはあると思いますが、今回のブランディングで「伝える術」を得たので、これからもドットゼロさんとブランドを進化させていきたいです。本当に「たくましい味方」ができたという思いです。
渡邉の言うように、これからはもっと気軽に会って、意見を交わし合える関係性が理想ですね。
普段からお話しさせていただくことで、より解像度の高いご提案につながる、それこそブランド・パートナーとして望ましいお付き合いだと実感いたしました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、末長くよろしくお願いいたします。
(写真左)株式会社ドットゼロ ディレクター Iori Nagamura
(写真右)株式会社ドットゼロ 執行役員/アートディレクター Shimon Teramura
(取材・文)株式会社ドットゼロ コピーライター Haruka Kiyota
(取材・撮影)株式会社ドットゼロ ディレクター Karin Abe
Client Information
株式会社ペネロープ
PENELOPE CO., LTD.
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「ateliers PENELOPE」 制作の舞台裏と実績詳細
ドットゼロが描く「ブランディング」の価値とクリエイティブ
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