青空

手提袋
アートディレクション・デザイン

銀座の鮨の名店「青空(はるたか)」のお持たせ用の手提げ袋をデザインしました。青空は「すきやばし次郎」で13年修行された高橋 青空氏のお店。「ミシュランガイド 2008」で一つ星を、「ミシュランガイド 2011」では二つ星に昇格されています。和の設えで洗練された空間で、ゆっくりとお酒を飲みながら刺身をつまみ、鮨を愉しむことができます。
手提げ袋は、2種類のサイズを用意。淡い緑と朱色で、洗練された店内の空間にも合う、繊細で気品を感じる色に仕上げています。伝統のある奥深い色味と風合いを感じる和紙の質感に近づけたく、実際の和紙を使用することも検討しましたが、今回求める繊細な色調の和紙がなく、また色が入った和紙に印刷するとロゴの背景の白帯が綺麗に出ないため、和紙に近い風合いのある紙に、半紙のようなテクスチャーを全面に敷き、淡い緑と朱色の特色を刷ることで和紙のような色合いに仕上げています。
テクスチャーのコントラストを少し強めに出すことで、本物の和紙よりも和紙っぽさのある手提げ袋になっています。青空のロゴは、中央に配置するのではなく、あえて左上に小さめに配置。白の帯を入れることで、ロゴの視認性を上げています。持ち手は手になじむ柔らかい綿の紐を採用。淡いトーンの手提げ袋を締める黒紐を使っています。

繊細な技で鮨を創造する「青空」のお店のコンセプトに合う手提げ袋になったと好評をいただき、同じ2色で包装紙も作成することになりました。青空の洗練された風格に合ったツールとなっています。