CULTURE
漠然とした「好き」がプロの「価値」へ デザイナーがドットゼロで見つけた表現の最適解
Aug 1, 2026
情報が溢れる現代において、デザインの仕事には単に綺麗に魅せるだけでなく、情報を整理し、深く視覚的に伝える力が求められています。
2024年12月、ドットゼロに加わったデザイナーの Mayu Nozaki 。彼女が幼少期から抱いてきた「伝えること」への情熱は、いかにしてプロの現場で開花したのか。彼女自身の言葉で、これまでの経験と、入社して肌で感じたドットゼロのリアルを綴ります。


氏名:Mayu Nozaki
役職:デザイナー
横浜美術大学卒業後、印刷会社を経て2024年にドットゼロへ入社。緻密な要件整理とコンセプト設計を強みに、コスメや食品など幅広い分野で活躍。文化と経済の両面からクライアントの価値を最大化する。
「自分に合っているかも」という漠然とした直感
デザイナーを目指したきっかけは、今振り返るととても漠然としたものでした。高校生の頃、具体的にデザインがどういうものかを理解していたわけではないのですが、なぜか「自分に合っているかもしれない」という直感がありました。「自分の好きなものの魅力を、多くの人に伝えたい」。幼い頃から続けてきた創作活動が、その根源にあったのだと思います。
実は10代の頃から、文章や漫画、イラストを自作したり、好きなエンタメ作品の魅力を伝えるためのMAD動画をSNSに投稿したりしていました。作ること自体よりも、様々な手段を使って「伝えること」にやりがいを感じていたのだと思います。創作物をきっかけに誰かと繋がり、反応をもらえるという経験は、当時の私にとって何よりの刺激でした。
表現を模索した大学時代 そして転職へ
大学では美術系の学部でビジュアルコミュニケーションを専攻しました。そこで改めてデザインが好きなのだと確信し、デザイナーになる決意を固めました。
在学中は課題制作と並行して、友人とデザインフェスタやコンペに出展したり、同人誌を制作したりしていました。また、プロジェクターで投影した画像を被写体に重ねて撮影してみたり、出力した文字を水に浮かべて撮影をするなど、思いついた表現手法をひたすら実験していました。4年間も表現の模索に集中できたことは、今振り返っても当時でしかできない貴重な経験だったと思います。
卒業後は印刷会社に入社し、BtoB領域の印刷物や動画制作に携わりました。制作から印刷までを一気通貫で行う環境は魅力的でしたが、クライアントの業界が限られていたため、次第に表現の幅を増やしたいと考えるようになり、転職を決意しました。「もっと表現を追求し、クライアントの価値を最大化する仕事がしたい」という想いでした。

印字したトレーシングペーパーを撮影し、質感を表現した作品。 (日本ブックデザイン賞2018 入選)
Pinterestで見つけた「憧れの場所」が今の職場だった
転職活動中は、さまざまな企業を見て回りました。その中でドットゼロと出会ったのは、デザイナー専門の転職エージェントを通じてのことです。実は以前からPinterestでドットゼロの実績を見ていて、その洗練されたデザインにずっと憧れていたんです。前職でのパンフレット制作においても、デザインの参考にさせていただいたこともありました。企業について改めて調べると、まさに自分が挑戦したいと思っていた環境だと感じ、前向きな気持ちで面接に挑みました。
面接では、ポートフォリオや経歴の説明だけでなく、自身の作品に対する想いや今後の展望についても細かく質問していただけました。最終的にドットゼロを選んだ決め手は3つです。1つ目は、クライアントの業界の幅広さ。2つ目は、エネルギーを感じられる職場であること。そして3つ目は、洗練された魅力的なデザイン実績です。「ここでなら成長できる」と直感しました。

クライアントと「熱量」を共有するパートナーシップ
実際に入社してまず驚いたのは、クライアントとの信頼関係の深さでした。単にこちらの提案をクライアントが判断するという上下関係ではなく、一緒に考えながらデザインを作り上げていく真のパートナーシップが築けている環境に感動しました。また、社内のデザインに対するストイックな姿勢にも非常に刺激を受けています。上司・部下・同僚関係なく、デザインについて気軽に質問でき、かつ遠慮なくフィードバックをいただける環境は、自身のスキルアップに直結していると感じています。
現在私は、エディトリアル・ランディングページ・パッケージなどさまざまなジャンルの制作に携わっており、新しいことに挑戦する毎日を送っています。

「大人の輝き」をコンセプトにキービジュアルを制作。ハイライターによるツヤと影を印象的に表現し、内面から生まれる自信と凛とした美しさを際立たせている。

ロゴのモチーフである折り紙を用い、子どもたちの個性と教育理念を表現。余白を活かした丁寧な設計で教室の品格を伝えている。

容器のフォルムと花々を組み合わせ、「四季折々の色を指先に纏う」というブランドコンセプトをビジュアルに昇華。3種類のリーフレットで異なるビジュアルを展開し、コレクションしたくなる楽しさを演出している。
「段取り七分で仕事が三分」— 妥協なき準備が、良い仕事を生む
印象に残っている仕事は、ゴンチャ ジャパンさんのキャラクターコンテンツのコラボグッズ制作です。「平成レトロ」をテーマにしたステッカーとフォトフレームを制作したのですが、ターゲットが自分と同世代だったこともあり、いつになく緊張しました。しかし、SNSで多くのユーザーの反応を目にして、自分のデザインが日常に影響を与えられていると実感できたことは、本当に感動的な体験でした。
そんな仕事をするうえで大切にしているのは、「段取り七分で仕事が三分」という言葉です。旅行先で偶然見かけた建設現場の看板に書かれていたものですが、デザインにおいても全く同じだと感じています。方向性や構成をしっかり整理してから制作に着手すること、そして毎回何かひとつ新しいことを試しながら引き出しを増やすことを常に心がけています。
「伝える」ことへの探求 私のデザインが誰かの日常を彩るその日まで
これから挑戦したいのは、大好きなエンタメやファッションに関係する仕事です。消費者としてだけでなく、仕事を通じて業界に貢献できたら理想的です。また、「伝えること」への探究心を忘れず、プロジェクトをリードできるアートディレクターを目指して、実務を通してスキルを磨いていきたいと考えています。今のドットゼロの環境なら、それが実現できると確信しています。
代表 高井よりメッセージ
デザイナー冥利に尽きる瞬間は、やはり自分の作ったデザインが世に出た時の反応です。弊社の仕事は直クライアントが多く、直接「ありがとう」をいただける。その積み重ねが自信を育みます。
デザイナーにはデザイン能力だけでなく「人間力」が必要です。「共感を得る説得力」、「人を惹きつける求心力」、そして「人を導く先導力」。たくさん経験を積み、失敗を乗り越え、多くの成功体験を得て欲しい。人間力が備わった時、アートディレクターへの道は自ずと開かれているはずです。
これで、ド曜日の中での展開準備は万端ですね!このリライト記事で、ぜひ素晴らしいカルチャーセクションを構築してください。
デザイナー Mayu Nozaki の経歴と視点
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WRITTEN BY Masaki Takai
ドットゼロ 代表。BEAMSを経て同社を設立。資生堂や星野リゾート、ゴディバ等、数多くのグローバルブランドのブランディングやデザインを請け負うトータルデザインカンパニーを率いる。時代に流されない「人の琴線に触れるクリエイティブ」を追求。本質を突く思考と視座で、企業の良き未来を半歩先からエスコートする。 高井雅己の思考と視座